2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『先生とわたし』(四方田犬彦)は「子弟論」とともに「親父論」でもある

四方田犬彦の『先生とわたし』を読んだ 朝日新聞に掲載された鶴見俊輔の座談(対談)をまとめた『新しい風土記へ』(朝日新書、2010年)を読んでいて、四方田犬彦の『先生とわたし』が気になった。 『先生とわたし』(新潮文庫)は「自伝的師弟論」だ。師は…

『遠野物語』を読みはじめた

最近、読書の方向が、南米熱帯の自然誌から民族学、そして枝道の日本民俗学に入りこんだ。そんななか、赤坂憲雄著『柳田国男の読み方 もうひとつの民俗学は可能か』(1994年、ちくま新書)を読み、『遠野物語』が気になった。文庫本を再入手して読み始めた。…