2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧
(続き)6 さて、評伝『カルロス・カスタネダ』では、鶴見俊輔につながる芋づるを見つけ出した。『展望』1970年11月号に書かれた「方法としてのアナキズム」である。この論文名が表題になっている『鶴見俊輔集9 方法としてのアナキズム』(1991年、筑摩書房…
1 ここ最近、出版されたら、たいていは読むことにしている内田樹と中沢新一の二人の対談本『日本の文脈』が今回のきっかけの一冊である。プロローグは「これからは農業の時代だ!」とされている。期待をもったが、論議は直接この方向には進まなかった。論者…
『ユング自伝2』(A・ヤッフェ編、河合隼雄・藤縄昭・出井淑子訳、みすず書房、1973)を読んでいたら次の文章に出会った。 「私の生涯は私の為したことであり、私の学問的研究である。両者は互いに分離することのできないものだ。研究は私の内的発展の表現…